あまりにも猟奇的な少女たち
落ち着く? そうは見えないだろうな。
ピザトーストを頬張りながら、
携帯の親類縁者のメール、アドレスのチェックをしながら、
まだ寝癖の残る前髪のエクステンションの手直しも
中央線乗換えまで終えなくてはならない。
忙しい、、周囲の目など気にしてはいられない。
中央線からは、姉も乗り込む予定、、、、、
姉はこんな姿を一番嫌う。 曲がりなりにも良家の娘が、
車内で、急いてはいけないというのが、八つ離れた姉のこだわりだ。

斜め右のおば様と 目が合った。明らかに何か言いたそうだ。
こういう手合いには無視するしかない。
仲良しブログの もんちさんのプロフ写真にも似てたが、
キッと メンチ切ったら 目をそむけた。
いや、それどころじゃない。姉の雷より、群集の白い目のほうがまだマシだ。
化粧、食事、携帯の 千手観音顔負けの 玲子の無作法は、終点アナウンス鳴り響くまで
続いた。
< 16 / 19 >

この作品をシェア

pagetop