Sugar Love 番外編②
「それでも・・・柚葉が元気で俺の側に居てくれたら俺はかまわない」



耳元で囁かれて柚葉は琉聖の目を見た。



「でも・・・」



「まさか跡取りがいないだなんて考えていないだろうね?」



「だって!」



やっぱり考えていたのか。



「跡取りなんていなくても良い 俺たちに子供が出来ないとしても気にする事はないんだ」



目にかかった一房の髪をやさしく払う。



「ごめんなさい・・・ごめんなさい」



子供のように泣きじゃくる柚葉。



「ゆず・・・」



跡取りの問題はともかく柚葉は愛情を注げる子供が欲しいのだろう。



「しばらくはこのままで良い 何年かしたら考えよう」



「琉聖さん・・・」



「俺には君が生きていてくれるだけで幸せなんだ もう望むものは何も無い」



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