Sugar Love 番外編②
震える唇に唇を合わせ優しく啄ばむ。



柚葉の体の力が次第に抜けていき、琉聖に身を寄せた。



抱き寄せていると柚葉は眠ってしまった。



静かに抱き上げると寝室のベッドに寝かせる。



君はまだわかっていない。


俺には君だけが一番なんだと。


君が側にいてくれるだけで幸せな気分になれるんだ。


この時がずっと続けばいいと毎日願わずにはいられない。


再び、君に病魔が襲ってこないかといつも心配なんだ。


ぐっすり眠っている柚葉の髪を愛しげに梳く。



もう2度と起きないのではないかと今でも心配だ。


ゆず、君は俺にとっていなくてはならない存在なんだよ。


あんなに泣きじゃくったのを見たのは初めてだ。


愛情を注げるもの・・・・。


犬か猫を飼おうか・・・。


柚葉の落ち込んだ気持ちがやわらげば良い。


それより・・・


旅行にするか?



少し早い夏休みを取って、柚葉のいきたい所へ行こうかと考える。



動物はその後でもいいか。



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