Sugar Love 番外編②
「ゆず、海外旅行へ行かないか?」


夕食を食べている時だった。



突然言われて柚葉の箸を持つ手が止まる。



「かい・・がいりょこ・・う?」



「ああ ゆずの行きたい所へ行こう」



琉聖さんはあたしの気持ちを紛らせようとして言ってくれているんだ。



そう思うと笑顔になるしかなかった。



「ホントにっ?」



「喜んでくれて良かった」



柚葉の笑顔に琉聖は安堵した。



「でも・・・お仕事はいいの?」



忙しい琉聖だから、夏休みを取るのも一苦労のはず。



「桜木に調整してもらうから大丈夫さ」



旅行前は殺人的な忙しさになるだろうが柚葉の為ならそれくらいたいした事はない。



「ありがとう・・・琉聖さん 大好き」



「夕食を食べながら大好きと言ってもらうのもいいもんだな?」


そう言うと柚葉の頬がピンク色に染まった。


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