Sugar Love 番外編②
その後、目を覚ました柚葉に玲子が厳しく食事や休養の話をして2人はマンションへ帰ってきた。



リビングルームのソファーに柚葉を座らせて琉聖はホットミルクを持って来た。



柚葉の手足が夏だと言うのに冷たいからだ。



「ありがとう 琉聖さん」


にこっと微笑んでマグカップを受け取った。



「熱いからやけどに気をつけて」



両手でマグカップを持ってゆっくり飲んでいる。



「柚葉、少しの間実家に君を連れて行きたいんだ」



「実家・・・・?」



美紀や慎のいる自分の実家ではなく、琉聖の実家の事だろう。



あそこなら佳代子さんの美味しい手料理もある。



柚葉がしっかり食事を食べたかも確認してもらえる。



「ああ このままではイタリア旅行、行けなくなるぞ?」



「それは・・嫌・・・」



柚葉が子供のように小さく首を振る。



「では、いいね?」



「はい・・・」



琉聖さんの実家に迷惑はかけたくないけれど琉聖さんに心配をかけるのはそれより嫌だ。



柚葉は琉聖の提案を受け入れた。


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