Sugar Love 番外編②
柚葉は佳代子に頼んで夕食を手伝わせてもらっていた。



佳代子から料理を教わるのはお母さんに教わるみたいで好きだった。



「包丁にはお気をつけくださいね?」



「そんなにドジじゃないですよ?佳代子さん」



「わかってはいますが・・・」



「もうあの病気は治ったんですから多少指を切ったくらいならすぐに血は止まりますから」



にこっと笑って佳代子に言った。



「あの病気ってなに?」



キッチンに2人だけかと思っていた柚葉は突然レベッカの声にビクッとして包丁が指をかすめた。



「っ・・・」



「柚葉様!」



佳代子が驚いて柚葉の手を掴む。



「大丈夫、ほんの少し切っただけだから」



「やだ、大丈夫?」



レベッカも柚葉の指を覗き込む。


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