Sugar Love 番外編②
レベッカに嫌われている自分は話し相手どころか顔も会わせたくないかもしれないのに。



「うん あたしで良かったら」



その時、琉聖は柚葉にとって残酷な頼みをしたとは思っても見なかった。



ゆっくり散歩をしてから屋敷に戻るとレベッカが待ちかまえていた。



「リュウっ!」



琉聖の姿を見ると飛んできて首に抱きついた。



「レベッカ、早いな 研修は?」



頬にキスを受けながらレベッカを引き離す。



「今日は初日だから早く返してくれたの」



柚葉に向けた冷たい瞳とは違う嬉しそうな瞳を琉聖に向けている。



身長が高いレベッカでも琉聖の目の高さほどしかなくそんな身長差が2人をお似合いに見せた。



「そうか、レベッカ、ここで困ったことがあったら柚葉に聞くといい」



「はーい よろしくね ユズハさん」



昨日とは別人のように見えるレベッカに昨日の事は夢だったのかと思い込みそうになった。



「は、はい」



ぎこちなく答えて柚葉はキッチンに向かった。



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