Sugar Love 番外編②
「ん・・・ちょっとだけ貧血があるだけって」



「本当にそれだけ?」



「うん それだけだよ?」



「じゃあ、どうして落ち込んでいるんだ?」



鋭い一言に柚葉がぎくっとした。



「ゆず?隠し事はしない約束だろう?そうでなければ一緒に病院へ行く」



「隠してないよ?隠してないけど・・・」



だんだんと柚葉の瞳が潤んでくるのが分る。



「ここでは話したくないの」



泣きそうな柚葉を見て琉聖は折れる事にした。



「わかった その事は後で話そう」



問題を後回しにするのは自分の流儀になっていないが。



柚葉はこくっと頷き料理が運ばれてくるのを所在無げに待っていた。


< 6 / 84 >

この作品をシェア

pagetop