Sugar Love 番外編②

結末

「何を言っているんだ、さっきだって危なかっただろう?他の都市に比べてローマは危ないんだ」



一人で柚葉がちゃんと旅行が出来た事に内心驚いていた。



「もうあんな事にはならない・・・」



首を振ると目が回ってぐらっと柚葉の体が揺れた。



「ゆず!」



倒れそうな柚葉の身体を支える。



「大丈夫・・・」



「大丈夫なものか」



柚葉の身体を抱き上げると続きのベッドルームへ連れて行った。



抵抗しないのは具合が悪いせいだ。



目を閉じて眩暈が去るのを待っている様子に琉聖の胸が熱くなる。



君を手放す事など考えられない。


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