Sugar Love 番外編②
柚葉が目を覚ましたのは日も暮れて外は真っ暗になっていた。



腰に重みを感じて横を見ると琉聖の端整な顔があった。



ぐっすり眠っていた。



琉聖さん・・・疲れているんだ・・・。



香港からすぐにここに来たから。



あたしは何をやってるんだろう・・・。



琉聖さんが帰ってきてから一緒にイタリアへ来れば良かったのに。



衝動的に一人で来てしまった。



一緒に来てから別れを言えば良かった。と後悔していた。



「また変な事を考えているんだろう?」



琉聖の声にビクッとして見ると目を開けていた。



「・・・・」



「ゆず、まだわからないのか?俺は君しか愛せない」



そう言われて柚葉の瞳が揺れる。



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