「素直じゃなくて、悪いかよ。」


一方私と雨は無言。



私はオレンジジュースを黙って飲んで、雨は肉を無言で食べている。



……うぅ、気まずい……。



「ねぇ、雨ちゃん。好きな人いるのぉ」



「それが、いるのよねぇ」



そんな中、空気を読まない二人。



お母さんとおばさん。



「えっ?いるのぉ!」



「そぉなのよ。もう分かりやすくてねぇ」



……へぇ。雨って好きな人いたんだ。



知らなかったな。


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