「素直じゃなくて、悪いかよ。」


私の学年で見たことないから……先輩かな?



「誰だよ、お前」



それ、私も知りたいです。



「誰でも、いいだろ。嫌がっている離してやれ。」



あまりにも低い声を男の人が出したために二人は、逃げていった。



「大丈夫だった?」



私の顔を覗きながら優しく聞いてくる男の人。



私は、縦に大きく頷く。



「良かった。じゃあ」



そう言って去ろうとする男の人の手を思わず掴んでいた。
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