「素直じゃなくて、悪いかよ。」
「えっ……?池田君。どうして、ここに?」
「今、前半終わったから」
……ぼっーとしてて気づかなかった。
「来てくれたんだ……」
首にかけたタオルで汗を拭きながらそう呟く池田君。
「でもさ、どーやら違う事が気になってるみたいだけど」
図星をつかれて何も言えず下を向く私。
「芹沢さんが、来る場所はここじゃないでしょ?」
その言葉に顔を上げると、池田君は、切なそうな表情をしていた。