「素直じゃなくて、悪いかよ。」
「あーあ。俺もまだまだ甘いな」
池田君が、切なそうに呟いた事に。
……もう、終わってるかな。雨のバスケ。
体育館に着くと、まだ沢山の人がいた。
まだ、終わってないみたい。
「すみません、すみません」と言いながら前に出る。
戦っていたのは、雨たちのチームと一つ上の先輩のチーム。
得点を見てみると、同点。
後、三十秒。
「雨、頑張れ!」
思わず口から出ていた言葉。
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