「素直じゃなくて、悪いかよ。」
「池田君!」
そう。一人目は、池田君。
友達と話してた池田君は、私の声に気付いて扉まで寄ってきてくれた。
「話があって……」
「うん、じゃあ。屋上行こっか」
屋上に着き、池田君は、壁に寄りかかりながら、
「話って……まぁ、だいたい分かるけど、ね」
「私、雨と付き合う事になりました。……池田君が背中を押してくれたから。友達として好きなの池田君の事は」
言わなくていいよ。って言われたけど、言わないといけないよね……。