「素直じゃなくて、悪いかよ。」
午後の授業もあっという間に終わり放課後。
雨の部活が、終わるのを校門で待っている所。すると、
「ごめん、遅くなって……」
走って来たのか息を切らしながらそう言う雨の言葉に首を横にふる。
「そっか。帰るぞ」
好きな人と歩けるって、嬉しいね。
すると、突然町の掲示板の前で雨が止まった。
「どうしたの?」
「これ、」
雨が指差したのは、花火大会のポスター。
「昔は、よく行ったよね!」
中学1年くらいまでは、一緒に家族皆で。
「行かねぇ?……花火大会。2人で」