「素直じゃなくて、悪いかよ。」


……ヤバイ。怒らせちゃった。



だって、顔真っ赤だもん。



嫌いな人に触られたら嫌だもんね。


「……触んな。」



顔を反らしながら言う雨。



「ごめんっ……!」



私が、悪いため素直に謝る。



……なんか、この前荷物を持ってくれた事は、夢?って感じぐらい冷たい。



気まぐれだったのかな?



部活のためいつの間にか、体育館に向かって歩きだしている雨の背中を見ながらそう思った。

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