「素直じゃなくて、悪いかよ。」
「素直じゃなくて、悪いかよ。」
ついにきた文化祭!
だけど……私はテンションが低い。
それは、もちろん雨と喋れてないから。
でも今日こそ、仲直りしたい。
「茉林!そろそろ始まるよ!」
風ちゃんの声で、ふと我にかえる。
「元気出してよ!酒井くんも仲直りしたいと思うよ」
私は風ちゃんの言葉に、曖昧に頷いた。
コスプレ喫茶は大繁盛で、忙しく雨の事を考えている余裕はなかった。
午前の接客が終わる頃、
「風先輩!」