「素直じゃなくて、悪いかよ。」
「素直じゃなくて、悪いかよ。」


ついにきた文化祭!



だけど……私はテンションが低い。



それは、もちろん雨と喋れてないから。



でも今日こそ、仲直りしたい。



「茉林!そろそろ始まるよ!」



風ちゃんの声で、ふと我にかえる。



「元気出してよ!酒井くんも仲直りしたいと思うよ」



私は風ちゃんの言葉に、曖昧に頷いた。



コスプレ喫茶は大繁盛で、忙しく雨の事を考えている余裕はなかった。



午前の接客が終わる頃、



「風先輩!」


< 222 / 248 >

この作品をシェア

pagetop