「素直じゃなくて、悪いかよ。」


先輩に背中をぽんっと押され、カーテンを閉められた。



今は二人きり。



久しぶりの二人きり。

ただいるだけなのに心臓がバクバクしている。



「まぁ、座れば……」



そっぽを向きながら、無愛想でそう言ってくれる雨。



長椅子だから、なるべく離れて座る。



本題に入れ……!大丈夫。



拳をぎゅうと握りしめて、言おうとした時、



「この前は、ごめん。無理矢理キスなんてして……」

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