「素直じゃなくて、悪いかよ。」
外を見てみると確かに暗い。
球技大会の話とかで結構時間遅かったんだ。
「駄目かな?」
切なそうに笑う池田君。
「迷惑じゃなきゃ、お願いします」
「本当!?良かった」
今度は、無邪気に笑っている。
そんな池田君に胸が高鳴ったのは、多分気のせいだよね。
「じゃあ、帰ろっか」
池田君と二人で歩くってなんか変な感じだな。
前を向いて話している池田君の横顔をチラッと見ると、やっぱりかっこいいなと再確認する。