「素直じゃなくて、悪いかよ。」
この花火を二人で見たカップルは、永遠に幸せになれるジンクスがあるから、もちろん雨と二人で見る。
本当は、外に出ないといけないんだけど、雨が二人きりになりたいからと言うから、教室に残っている。
ーードーン!
爆発音が辺りに響き渡ったので、空を見上げると、鮮やかな花火があがっていた。
「綺麗だね、雨……って!」
振り向こうとしたら突然後ろから抱きしめられた。
「綺麗だな」