「素直じゃなくて、悪いかよ。」


「茉林の嫌がる事は、ぜってーしないから。大丈夫」



俺は、茉林から離れてそう言った。



「うん、ありがと。」



ふにゃりと笑いながらそう言う茉林。



うん、俺の選択は間違ってない。



すると、突然袖をクイッとされた。



「あのね、もっとキス……してほしい。」



上目でそう言ってくる茉林。



……こんの、無自覚が、



俺の理性また無くす気かよ……。



まっ、いっか。俺たちは、俺たちなりに進んでいこう。



お前の笑顔を守れれば、それで良いんだ。



そんな事を思いながら、また甘いキスを落とした。



Fin.

< 242 / 248 >

この作品をシェア

pagetop