「素直じゃなくて、悪いかよ。」
池田君が、そう言い始めた所で着信音がする。
「ちょっと、ごめん。」
そう言いながら、電話に出る池田君。
「……うん。えっ?って事は、俺が、保育園に行けばいいって事?うん。分かった。じゃあ」
池田君は、電話をきると私の方を向いて、
「……ごめん。一緒に帰ろうと思ったけど妹迎えに行かなきゃいけないから……」
「全然大丈夫だよ!まだ明るいし。怖くないから!また明日ね」
「うん、気をつけてね。また明日」
私は、鞄を持ち本屋への道のりを走る。