「素直じゃなくて、悪いかよ。」
鋭い目付きで睨んでくる。
これ以上抵抗すると雨怒っちゃうな。
大人しくしとかないと。
でも、さっきまで優しかったのに。
「でもさ、雨。なんでさ場所が分かったの?」
「は?別にいいだろそんな事」
「……教えてくれないんだったらいいよ。でも、理由は、どうであれ嬉しかったよ」
私は、笑ってそう言う。
雨は、私を睨み付けながらフイッと顔を逸らす。
なんか、安心して眠たくなってきちゃった。
私は、その後すぐ寝てしまったみたいだ。
だって、雨が、
「お前のために、走って聞き込みしたなんて言えねーよ。
ってか、寝顔可愛すぎなんですけど。」
そう言って、私の髪に口付けしたのを知らないのだから。