「素直じゃなくて、悪いかよ。」


無意識に雨の方に顔を向けてしまい、雨の顔がドアップになる。



目を逸らしたいけど、なんでか逸らせない。



お互い無言で見つめ合う。



心臓の音、雨に聞こえてないかな?



「……わりぃ、続きやろうぜ」



先に逸らしたのは、雨だった。



その後、勉強を教えてもらったけど、ドキドキし過ぎて頭に入らなかったのは、言うまでもない。




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