「素直じゃなくて、悪いかよ。」


ショートボブが似合う可愛い女の子。



「なに、中田?」



「あのね、CD が__」



そう言って、雨が(確か)好きなアーティストの話をし始めた。



楽しそうに話している二人。



雨が、一佳ちゃんに笑顔を見せるたびにズキンと胸が痛む。



そういえば雨とは、最近話すようになったけど、笑顔は、見てないかも。



「茉林ちゃんさぁ……」



「ゆ、由雷君っ!まだ居たの!」

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