君の隣。


そこには私の愛しの藤原君。


げっ、って効果音が付きそうなほど
歪む彼の顔。

「一緒お昼たべよっ」

「なんでお前いるの…、」

「藤原信者だからっ☆あは
ねーおねがいっっ」

「…自分で信者ってゆーか普通、」


大きくはぁとため息を零す藤原君。


ため息をこぼす姿さえかっこいい…。

なんて罪な男なんだこんちくしょー。


1人でぶつぶつ呟いていると、
すたすたと歩き出す藤原君。

え?…え?
まさかの素通り?聞かない事にするの?え?


「…なにつたってんの。食べるんでしょお昼。はやく行くよ。」

「っ…は、はい!!」


…えへへー。

嫌な顔して本当はめんどくさいくせに
一緒にご飯食べてくれる。

藤原君は優しい。ほんとに。

まぁそんなとこも好きなんだけどさっ!!


「…藤原君すき!!」

「興味無い」

「私は興味あるよっ藤原君についてならなんでも知りたい!!むしろ藤原君がほしい!!」

「なに。その変態発言。」

「へ、へんたい…!?ちがうよっ藤原君好きなんだけ!!愛してるだけ!!」

「はいはい。」


なにこれ。

もはや告白とすら受け取ってくれてないよね?

なにこれ辛いよ吉野氏。
でもでもねっこんなのでめげません!!

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