君の隣。
「吉野ひなたって奴いる?」
その声に大きく反応してしまった。
だって、だって、
そこに立ってたのは
紛れもない、
藤原君だったからーーー。
思わず反射神経で舞美ちゃんの後ろに隠れる。
何を悟ったのか舞美ちゃんが
「吉野ならさっき先生に呼ばれたわよー」
あぁ神様!仏様!
ありがと舞美ちゃん!!
…なんできたの、
なんでなんでってゆう気持ちもあれば
声を聞いただけで嬉しくて死にそうってゆう自分もいて。
…もう、ほんとなんなんだ…。
それから1週間。
私は藤原君を避けるように生活した。
藤原君が教室にくれば
わざとトイレに行くか、
舞美ちゃんの後ろに隠れるか。