ちょうだい
家の近くまで来て私たちは座り込んだ。

「はあ、はあ・・・誰・・あのこ・・」

姿はよく見えなかったがわかる。
あの恨みのオーラで分かってしまう。

「わかんない・・幽霊・・?」
「なっ、なわけないじゃんっ!!!!!」
私は真理奈に怒鳴られた。

「そー・・だよね・・っ」
「けど・・あそこ、仮にも心霊スポットだよ?」
ゆっちんがつぶやいた。

「・・・・。」
突然寒気がする。
あんなとこ、いかないとよかったんだよ。

「私、帰る・・・。」

私はくるっと方向転換して歩き始めた。

「奈月・・一緒かえろ」
ゆっちんは私といえの方向が同じだ。

「~~っ!!!!」
真理奈だけが違う。
< 3 / 20 >

この作品をシェア

pagetop