溺愛ドクターは恋情を止められない

日曜がやって来ると、清春君との約束通り、公園に行くことになった。

高原先生は、私を家まで迎えに来てくれた。

黒のポロシャツとインディゴブルーのジーンズ。
普段は白衣の下に隠れている足は、とてつもなく長い。
そして、足元は、ネイビーのニューバランス996。

とてもシンプルだけど、完璧に着こなしいてる先生が眩しくて、まともに視線を合わせられなくなる。


「おはよう。そういう服装も似合うな」

「いえっ」


先生に比べたら……。

公園で遊べるようにと、フラットシューズを履いてきた。
トップスは淡いイエローのカットソー。そして、ホワイトのクロップドパンツ。
着こなせている自信はない。


「清春ひとり預かることにしたんだけど、いいかな?」


てっきりお母さんも来るものだと思っていたから、驚いた。でも……。
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