溺愛ドクターは恋情を止められない
決意のキス
タクシーで自分の家に帰ると、ホッとする。
まさか、何日もここを開けるなんて、思ってもいなかった。
洗濯機を回して、久しぶりのシャワーを浴びると、早速ベッドに入った。
高原先生の言いつけを守らなくては。
ずっと彼の笑顔を見ていたいから。
こんな昼間から眠れないと思っていたのに、いつのまにか眠っていた。
やっぱり自分の家は落ち着く。
けたたましく鳴ったスマホに驚いて目を覚ますと、高原先生からだった。
『松浦、変わりないか?』
「はい」
『これからオペなんだ。また、夜に電話していいか?』
忙しいのに、こんなに気遣ってもらえて幸せ。
「はい。あの……オペ、頑張ってください」
『うん、ありがと。松浦に励まされると、やれる気がする』