溺愛ドクターは恋情を止められない
それは私も同じ。
毎日彼に触れて、微笑み合っていられたら、どんなに幸せだろう。
だけど、将来、そうするために、今は少しだけ踏ん張りたい。
「ごめんなさい」
「謝る必要はない。なにがあっても、お前のことだけは離さない。それだけは、覚えておいて」
彼の腕の中で頷いて、シャツをギュッと握る。
「愛してるよ、都」
彼は腕の力を緩めて、顎に手をかけると、すぐに唇を重ねた。
一度触れた唇が離れていくのを寂しく思っていると、再び繋がる。
今度は触れるだけではなく、彼の舌が口内に入ってきた。
「ん……」
鼻から抜けるような甘い溜息が漏れてしまい、恥ずかしくて頬を赤らめる。
それでも、もっと繋がっていたい。
やがて彼は、私をゆっくりソファに押し倒し、深いキスを続ける。