溺愛ドクターは恋情を止められない
「わ……かんない」
「残念。七つでした。それじゃあ次」
彼は舌を尖らせ、首から下をなぞるように舐めあげる。
「ヤダ……」
「ここ。下気道の役割は?」
体がゾクゾクして、頭がうまく働かない。
「そんなの、知らない……」
「また不正解。吸気に混じっている埃や塵、細菌を捕まえるんだ」
言っていることは、すこぶる真面目なのに、やっていることは……。
「あっ、ダメ……」
彼はいつの間にか私のシャツのボタンをすべて外し、露わになったブラの谷間を吸い上げる。
「ここは、なに?」
まだ、続くの?
「心臓……」
「そう。正解。ちょっと脈が速いようだけど……」
それはあなたのせい。
心臓に耳を押し当て、心音を聞いている彼の柔らかい髪が、体に触れるだけで震えてしまう。