溺愛ドクターは恋情を止められない

「そろそろ、勉強始めようか」


天窓から見える空が、うっすらと暗くなってきた。

もっと彼とこうしていたかったけど、彼に近づくには必死に学ぶしかない。
そう思って立ち上がろうとすると……。


「どこ行くつもり?」

「どこって、勉強……」

「バカだな」


彼は私の手首を引くと、そのまま押し倒した。
あっ……。まさか勉強って……。


「今日はなににする?」


突然艶っぽくなった彼の瞳が、私の体を視線で犯す。


「なに、って……」

「それじゃあ、まず耳」

「やっ……」


彼は私の耳たぶを甘噛みしながら、カットソーの裾から手を入れてくる。


「内耳は、なにとなにからできている?」


耳に掛かる吐息にゾクゾクしながら、彼の背中に手を回す。
筋肉質な体に“男”を感じる。
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