溺愛ドクターは恋情を止められない
「蝸牛と、前庭……」
「おっ、余裕だな」
彼はそう言うけれど、ブラの隙間から差し込まれたゴツゴツした大きな手が私の胸を包み込むから、呼吸が次第に乱れてくる。
「それじゃあ、次」
今度はカットソーを一気にまくり上げ、ブラをずらしたかと思うと、その頂を口に含む。
「あぁっ……」
焦るような彼の行動に体が反応して、思わず声が漏れてしまった。
「どうして、触れられていることがわかるの? 感覚の伝わり方を説明して?」
こんなにされているのに……。
彼の愛撫に悶えながらも、なんとか口を開く。
「感覚は、末梢神経から脊髄の神経根に……。あっ……」
その間も彼の舌が容赦なく私を攻めたてるから、言葉が続かない。
「都。気持ちいいのは、どうして?」