溺愛ドクターは恋情を止められない

それでも質問をやめない彼に首を振って抵抗したけれど「どうして?」と許してくれない。


「神経根に入って……」


さっきの続きを口にすると、彼は私の唇を覆い、言葉も一緒に飲みこんだ。


「違うよ。俺が都を愛してるから。愛おしくてたまらないから」


そんな答え、ずるい。
だけど……。


「私も愛してます」

「あぁっ、もう、抑えられない」


それから彼は、私を激しく翻弄した。
どれだけ首を振って抵抗しても、彼の指は私の体中を這い……。


「あぁっ、あっ……」


彼の柔らかい唇は、私の体を真っ赤に染め上げた。


「都……」


少し顔をゆがめながら一気に貫いた彼は、悶える私を抱き上げ、激しいキスを降らせる。


「星に、見られてる」

「ヤッ……」


天窓から見える夜空には、無数の星が瞬き始めた。

彼は来てくれた。
天の川を、渡って。
< 409 / 414 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop