俺様王子とラブレッスン①
「ん、もう平気だけど?」
そう言って、また俺が近づこうとすると
いきなり、立ち上がって
「あ、ありがとうございましたっ……!!」
深々くお礼をすると
ダッシュで俺の前から消えた。
「ぷっ、なんだアイツ…」
俺、アイツの事気に入ったかも。
「ん? 瞬どうかした?」
たまたま通りかかった雄大に言われて
「なんもねえよ。
けど、お気に入り見つけた」
そう、ニヤッと笑いながら言うと
俺は、そのまんま教室を出て
歩き始めた。