俺様王子とラブレッスン①
「ん、じゃあニーッて。」
そう言って口を横に動かした。
え……??
「ぷっ、 あははっ…!!!」
瀬戸口くんの顔が面白くて
笑い出すと
「はっ!? ちょ、なに笑ってんだよ!!」
顔を真っ赤にして怒り出す。
「あははっ!!! 瀬戸口くん、顔!!」
でも、私の笑いは止まらない。
すると
「……っ、 そんな風に笑うのはさ
俺だけにしとけよ」
そう言って私の頭をポンポンする。
そ、それって……??
ハッと振り向くと
「ん、昼休みが終わる」
そう言って手をひらひらさせて
歩いている瀬戸口くん。
私は、そのあとを追った。