夏休み
その時、物凄い勢いで走ってくる足音が聞こえた。


――ガラッ

勢い良く病室のドアが開く。


そして誰かが入ってきた。



(うわっ!カッコィィ…)
一瞬見とれて、それから我を取り戻す。


って言うか、


………誰??


カッコイイけど、私の知り合い…じゃないよね!?



そう考えてる間に、その人が口を開いた。


「無事か?楓…」


何で、……何で私の名前を??



「何で私の名前知ってるんですか??」


なんて、馬鹿な質問してる自分がいる。


「えっ……」


その人は、驚いた顔をして私を見る。


そして…

「俺…和、和志!」

そう言う。


けど…

「和……志??」


聞き返すコトしか出来なかった。




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