闇夜に咲く華 -舞狐録-
黒紅 月狐side
―――――……
「んー……」
よく寝た。体が楽になったよ。
道場で倒れちゃたけど誰が運んだんだろ?
俺に触った奴は一君以外ぶっ殺すからいいや。
ゴロン
そして俺は寝返りをうった
「ッ!!!!うわぉぉおぉぉぉぉぉおぉ!!!!!!」
なんと、すぐ側に一君の顔があったのだ
鼻血が………
「…………………なんだ……おまえか……」
着物の裾で鼻血を隠す(月狐ですよ)
「は、ははははははじめくんの顔がッすぐよ……」
言い終わる前に俺は一君の手に口を押さえられていた
「…………副長らが起きるだろう…………………………静かにしろ」
コクコク
喋れないから頷くと一君は満足そうな顔をして……するわけがなく無表情で手を離してくれた
「プハァ」
空気を吸う。こんなに空気が美味しいと思ったことはないぜ(^q^)
「…………まだ丑三つ時だ。寝ろ」
「はぁーい」
と言っても寝るわけがなく。
寝たふりをして……