闇夜に咲く華 -舞狐録-
「スースー」
一君の寝息が聞こえてきた。
これで抜け出せる~♪
スッ
そして俺は襖を静かにしめ緑側に行った。
「人間臭い。最悪」
そして本音を出す
「なんで父さんと母さんを殺した人間と居るんだろうねぇ……けどあいつらは憎き人間と同種だが違うようなきがすんだ…」
けど人を斬るのは一緒。
どうせ理由はあいつらと一緒。
"自分の為"。
「俺、どうしよう…」
ハラリ
不意に桜の花弁が俺の目の前を舞った
「綺麗……」
今まで気づかなかったが、薄桃色の桜の大木がたっていた。
懐かしい……
良く母さんと桜をみにきていたなぁ。
「一曲歌うかな。」
今までの俺の生きざまの歌
「誰もいないし聞いてないよな」
そして桜の木上に登る