闇夜に咲く華 -舞狐録-
「ふっ。土方に謝りに行くかぁ…」



そして俺は早速土方の部屋に行った




「土方……………さん。……月狐……だ……あ、いや………です。」




俺は嫌々ながらも敬語を使った。


そして"入れ"の言葉と共に俺は土方…さんの部屋に入った。




「…用件は?」




真面目な話だと思ったのだろう。


土方には全然使わない敬語を月狐は使っていたからそれを察したのだろう。



「あの……そのぉ……さっきはすまなかった…俺…土方に嫌われちまったか?」




土方に嫌われちまったか?なんて聞く予定はなかったが聞いてしまった。

人間が嫌いだから別に嫌われてもいいのに……





嫌われたらと思ったらこんなに胸が痛くなるのは何故?



俺には分からない。



「俺も悪かった。別に嫌いにはなってねぇ…」



「そう。」



「随分素っ気ないな。自分から聞いときやがって。てめぇも女なら"良かったぁ…(ニコ)"みたいな反応しろよ」




「残念だが俺は心は男だ。そんなカマみたいな事はしない。それと俺が笑うのは豊玉を苛めた時だけだ」



「てめぇ!!!!!!」




「わぁ~♪クソ方が怒ってる~♪逃げなきゃッ!!!!!!」




ドドド……



そして月狐は嵐の様に去っていった
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