闇夜に咲く華 -舞狐録-
「それなら。放しませんよ~♪」



それは嫌だ。


ていうか、俺人間嫌いなのに心底嫌ってるのに。



なんでこんなにドキドキするんだ?




人間が嫌いで拒否反応?


それは違う。嫌いとかそう言うのじゃなくて……



もっと暖かい気持ち。



そんなこと、口が滑っても言えないけど…。





「分かった。言うから。」





「じゃあ言って下さい♪」





「………そ……そう…じ…///」





「良く出来ました♪ご褒美です♪」




チュッ







そう言って俺のおでこに接物をした。





「…………な、なにをッ!!!!///」





こいつは、人の皮を被った変態悪魔だ。




こうやって照れる自分が歯痒い。






「じゃ、僕は島原に行く準備をしますね」




パッ





そう言ってやっと俺の体を放してくれた





「後で……殺す」




今まで出したことのない低い声で自分の最大の殺気を出して言いはなった






「貴方に僕は殺せません♪」




俺の殺気に1つも態度を変えず、♪をつけて言いはなった






トットット





そう言って去っていた






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