闇夜に咲く華 -舞狐録-
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時は流れ今は島原の桜屋という店に来ている。
「今日は月狐君の入隊歓迎会だ!!月狐くん、隊士に自己紹介してくれ」
そしてこう言うことになっている。
近藤さんの一言で一瞬にして俺に視線を注がれる
「金野宮 月狐だ。よろしく頼む」
ニコッ
そして作り笑いをして頭を下げた
「「「「「これから宜しく!!!!!!」」」」」」
いきなり入って来ている俺を警戒しているやつもいるが沖田みたいに警戒しながら張り付けた笑みをしているやつもいる。
「さぁ、かんぱーーい!!!!!!」
「「「「「「「「乾杯」」」」」」」」
そして皆は酒をのみだした。
スッーーー
「失礼しやす。天神、火那と…」
「太夫、舞桜どす。」
「「よろしゅう」」
そう言って綺麗な芸子さん達が入ってきた
「うおっ!!近藤さん太っ腹だなぁ!!!!!!」
「はははッ!!!!今日は特別だぞ!!!!!!」
太夫と天神って……すげぇー
生でご拝見出来ると思わなかったよ。
それに上品だなぁ。綺麗…
「お酌しますえ」
「あ、御免。お酒飲めないんだ」
俺の席にきたのは太夫の…太夫の舞桜様だった
近くで見ると凄く綺麗。
スッと通った鼻筋にクリックりの大きい瞳に小さい唇。
こんなに綺麗な人見たことなかった。
「そうどすか…それよりあんさん、女子やろ?」
ジーッ
バ、バレタ
そんなに分かりやすいのかな?
「ふふっ。わかりますえ。女の感どすよ(ニコ)」
あれっ?言ってないのになんで答えてるの?!
「あんさんがなんでわかったの?!って顔してはったもん」
ふふっ
そう上品に笑いながら答える
「そんな綺麗な顔してはるのに…男姿なんて勿体ないわ…」
なんだか嫌な予感が……
ニヤリと笑った舞桜様に恐怖心を覚える