闇夜に咲く華 -舞狐録-
「女姿してみまへんか?」





あぁ…当たった。





「嫌だ」







嫌だと言ったら今にも泣きそうな顔で俺を見てくる…



そんな顔で見られたら良いよ!!やってやげるよ!!ってなっちゃうじゃないか…






「やってくれまへんか…?」




そうもう一度聞いてくる




「やって…みる。」



そう言うとパアッと花が咲くような笑顔をした




「じゃあいきましょか♪」






そうして俺は女姿をさせられる事になったのだ






この際だから皆を驚かせよう。


覚悟してろよ。壬生浪士組の皆さん…





そして俺達は誰にも気づかれないようにそっと部屋を出た。











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