イケナイ恋

「きゃー!やった!同じクラスだよ!」

「本当だ!やったー!」

みんなクラスの張り紙を見て、楽しそうに話している。


『やっぱ誰か知り合いのいる高校に入るべきだったかな…』



すずはスポーツ推薦をもらってこの高校に入ったため、とくにこの高校に思い入れはなかった。



『やっぱしっかり志望校決めればよかった…』


すずは今思いっきり後悔していた。




コソッ『ねぇ…あれってスポーツ推薦で入った南さんじゃない??』

『本当だぁ…なんかがっかりしてる?笑』

『美人だなー初めて身近でみたかも』




こんなことにも目もくれず、せめてクラスでいないか…という実際にありえない願望を持ちながらクラスの張り紙を眺めた。




……いるわけがない。






「しょうがないか…」


すずは気持ちを入れ替えてクラスへ向かった。
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