【番外編追加♪】オ・ト・ナの、お仕事♪~甘いキスは蜜の味~【完結】
いきなり初仕事!?
私に仕事を与えてくれた運命の神様は、だいぶせっかちらしい――。
面接した日にいきなり仕事だなんて、超・早業も良いところだ。
でも、遅かれ早かれ仕事をすることになるんだから、慣れるためにはちょうどいいウォーミング・アップになるかもしれない。
まあ、3、4時間だしね。
でも、どんな『お仕事』なんだろう?
案内された隣の部屋は八畳ほどの事務所になっていて、シンプルな事務用のスチールデスクが部屋の中央に四つ向かい合わせで並んでいた。
他には、コピー機や壁に並んだ書類棚。
意外と、こぢんまりしている。
「すぐに夜勤の主任の佐藤が来るから、そこに座ってて」
「はい」
面接のお客様モードから若干同僚モードに言葉が変わった不動さんに促されて、椅子に腰をおろして間もなく、その主任さんが現れた。
「おはようございまーす!」
――あれ?
元気ハツラツな挨拶とともに現れた人物に、私は見覚えがあった。