【番外編追加♪】オ・ト・ナの、お仕事♪~甘いキスは蜜の味~【完結】


そう言われれば、ここの会社名は『(株)FUDOU』

すぐに気が付かない私も、私だけど。

社長自ら面接するなんて思ってもいなかったし、それに不動さんは、どう見てもせいぜい二十代後半くらいにしか見えない。

社長って言ったら、どうしても、父と同年代以上のちょっと油の乗った恰幅の良いオジサンをイメージしてしまう。

目の前にいるのは、どちらかと言えば、私の年代に近くて、さらりとスマートな超イケメンのお兄さん。

――しゃ、社長だなんて思わないよ……。

いきなりすっ頓狂な声を上げた私に、社長と主任の役職の年齢には思えない若いコンビの視線が集まる。

「あ、いえ、その、あの、お若い主任さんだなぁって思って……アハハハハ」

まさか、『社長さんだと思わなかったので驚きました』とは言えないので、主任氏に話を振る。

「ああ。童顔だからよく言われるけど、これでも二十五歳なんですよ、俺」

「え!?」

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