【番外編追加♪】オ・ト・ナの、お仕事♪~甘いキスは蜜の味~【完結】
最初に驚いたのは、『従業員通路』というものが無いこと。
だから二階の『従業員控え室』に行くにはまず、一階の事務所でタイムカードを押して、ホテルのフロントを突っ切って、『お客様』も使う階段をトコトコ上って行かなきゃならない。
もちろん、普通『お客様』は、エレベーターの方を使うのだそうだけど。
これって、『お客様と鉢合わせ~♪』な事もあるんじゃないのだろうか?
色々と説明しながら私を二階に案内してくれる、スマイリー主任にそう聞いてみると、
「ああ、良くあることだから、気にしないで。お客様の方も、別に気にしないものだよ? それに週末は、混み合うから、そんなこと考えてる余裕はないしね」
「まあ、でも」と、スマイリー主任は、今までとちょっと違う意味深な笑いを浮かべた。
「たまに、知り合いと『バッタリ』なんて事があって、お互い驚くことはあるけどね~」