【番外編追加♪】オ・ト・ナの、お仕事♪~甘いキスは蜜の味~【完結】
「良く頑張ったね、茉莉ちゃん。初めてにしては上出来だよ。はい、ご褒美」
終業時間でみんなが帰り支度をしている、妙に活気付いた従業員控え室の中。
すぐに着替える元気はなく、一人でぼおっと、和室とフロアの段差の所に脱力して座っていたら、スマイリー主任が、そう言って私に栄養補給ドリンクを手渡してくれた。
その笑顔は、少年のようにな屈託がなくて、ちょっと癒されてしまったりする自分がいる。
こういう気配りをサラリと出来るのが、彼が主任たる所以でもあるのかな。
「ほんとですか? 何がなんだか良く分からないうちに、終わってましたけど……」
答える声に、力が入らない。
全身が疲労しているのが分かる。
ちょうど、そう。
子供の頃、プールではしゃいだ後の、あの倦怠感に似ている。
このままベットに倒れ込んで爆睡したい。
それほどの疲労感。